チョーキング

チョーキングとは、外壁を触ると白い粉が付く現象です。チョーキング現象。白亜化。「粉が吹く」と表現されることもあります。

サイディングにせよモルタル壁にせよ、樹脂塗料を用いている外壁であればほとんどの場合に起こる現象です。標準的な塗料・環境下では、塗装から5～10年ほど経つとチョーキング現象が発生します。

また、外壁の色によって、粉の色は違ってきます。

塗装面に最初に現れる劣化現象で、塗料の防水効果が切れてきたサインです。ただし、初期の劣化現象なので、チョーキングが出てきたことで「今すぐに塗装が必要」ということにはなりません。不安を煽ってきたり契約を推し進められような業者には注意した方が良いでしょう。

チョーキング現象は、外壁に塗料を塗った時にできる塗膜の中にある顔料が粉化して表面に出てくる現象です。塗料の成分の1つである顔料は、塗料の色をつける役割を持ちますが、顔料はもともと粉末です。その粉末に合成樹脂・添加剤・シンナー・水を混ぜて液体にして塗料を作ります。塗料が外壁に塗られて塗膜が形成されます。外壁が日光や風雨に毎日さらされる中で、塗膜を保護していた合成樹脂が徐々に分解され、劣化していきます。樹脂や添加剤が分解された塗装面は顔料がむき出しになってしまいます。むき出しになった顔料が劣化し粉末に戻った（粉化した）状態で壁に手を触れると白い粉が付きます。これがチョーキング現象が起こる理由です。

チョーキングが発生していると、塗膜が劣化していますので、防水効果がほとんどなくなっています。すぐに雨漏りするようなことは決してありませんので、焦る必要はありませんが、そろそろ塗装業者を探し出してもいい時期だと言えます。