同じ塗料なのに値段が違う理由

「なぜ値段に差があるの?この違いは何?」 複数社にお見積もりを依頼した際、同じ塗料名なのに、値段が違うことがあります。見積もりからはその原因が分からず、戸惑ってしまう方も多いでしょう。そこで、千葉県の業者紹介サービス「ちいき新聞の外壁塗装」が、同じ塗料なのに生じる値段の違いについて、その原因を説明したいと思います。
まとめると…
- 同じ塗料名でも、塗料の「中身」によって値段に差が付くことがあり、「シリコン塗料」など、名前だけでは判断できない部分がある。
- 同じ塗料でも塗料を薄める「溶剤」にシンナーを使った油性塗料の方が、水を使った水性塗料よりも耐久性や防汚性などで勝り、値段は高くなる。
- 塗料をそのまま使う「1液型」よりも、硬化剤を混ぜて使う「2液材」の方が耐久性に優れ、値段は高くなる。
- 塗料の「樹脂含有量」や「希釈率」によってもその性能や値段に差が付く。
同じ塗料なのに値段が違う原因
水性か油性か
塗料には「水性塗料」と「油性塗料」があり、油性塗料であれば値段が高く、水性塗料であれば安くなります。2つの塗料の違いは溶剤です。溶剤とは「塗装しやすくするために塗料を希釈する液体」です。水性塗料の場合、溶剤は「水」です。水で希釈させ塗料を塗りやすくしているのです。臭いがほとんどせず、環境にやさしいというメリットがあります。一方で、油性塗料に比べて耐久性や密着性、防汚性が劣ります。ホームセンターなどで販売されているような安い塗料の多くはこの水性塗料です。油性塗料は溶剤が「シンナー」です。シンナーなので臭いがきつく、塗布に手間がかかり、値段が高いというデメリットはありますが、上記のように性能が優れています。臭いが少なく、環境に配慮した弱溶剤の油性塗料もよく使われます。どの塗料が良いということではなく、塗装箇所に応じて、適切な塗料が使われるべきでしょう。水性塗料は外壁、油性塗料は屋根に塗布されるのが一般的です。
1液型か2液型か
塗料はその使用形態として「1液型」と「2液型」に分けられ、1液型よりも2液型の方が金額は高くなります。1種類の液体だけでそのまま使える塗料が「1液型」です。そのまま使えるので素人でも扱いやすく、使い回しができ、金額も安くすみます。ただし、耐久性が低く、ツヤが落ちやすくなります。一方、「2液型」の塗料とは、塗料の主剤に硬化剤(樹脂)を加えて、2種類を混ぜて使う塗料で、耐久性に優れています。最近は、1液型でも2液型の性能に匹敵する塗料も登場してきていますので、1液型がすなわち性能が悪いとは言いきれなくなってきています。
樹脂含有量の違い
塗料は樹脂の含有量によっても金額に差が出ます。含有量が多くなると高くなる一方で耐久性は増します。一般的なシリコン塗料の樹脂含有量は3~5%で耐久年数は約10年。10%を越えるような高級シリコン塗料になると15~20年になります。
希釈率の違い
塗料には適切な希釈率があります。それにもかかわらず、業者によっては、メーカーが指定する希釈率を越えて、薄く塗るような悪徳業者も存在しています。過度に薄めて塗布量を少なくすることで金額を安くすることができるかもしれませんが、適切な希釈率でなければ塗料本来の機能が発揮されないでしょう。
業者の値付けの違い
塗料の値付けは業者に委ねられています。ですので、水性/油性、1液型/2液型、樹脂含有量、希釈率などが全て一致している塗料でも、業者の判断で金額に差が生じる場合があります。塗料が同じでも塗装の技術や丁寧さは業者によって違います。値段が安くても出来栄えが悪ければいいリフォームとは言えないでしょう。全てを金額で判断することはできません。お値段を比較しながらも、最も信頼できる業者を選ぶに越したことはありません。
最後に:塗料の「中身」を適切に!
同じ塗料名でも中身が違うことがあるため、値段に差が出ます。水性/油性、1液型/2液型、樹脂含有量、希釈率などの違いです。特にシリコン塗料は、さまざまな種類があり、「シリコン塗料」という名前だけでは判断できない部分が多くあります。家の状態に合わせて適切な中身の塗料が選ばれるよう、信頼できる業者に提案してもらいましょう。塗料の値段について不安な点やご質問がありましたら、千葉県で活動する「ちいき新聞の外壁塗装」がお応えしますので、お気軽にお電話ください。
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