3つの外壁リフォーム
塗り替え・張り替え・重ね張り(カバー工法)の違い
大切なお家を守るために、定期的な外壁リフォームが必要です。外壁のリフォームには、実は、3種類の方法があります。「塗り替え」、「張り替え」、「重ね張り(カバー工法)」です。あたなのお家にはどの方法が適しているのでしょうか。それをご理解いただくために、千葉県の業者紹介サービス「ちいき新聞の外壁塗装」が、3つのリフォーム方法について、その特徴を紹介したいと思います。
屋根リフォームについては3つの屋根リフォーム 塗装・カバー・葺き替えの違いをご覧ください。
まとめると…
- 外壁リフォームの方法は「塗り替え」、「張り替え」、「重ね張り(カバー工法)」の3つ。
- 費用は「塗り替え」 < 「重ね張り」 < 「張り替え」。
- 築30年までは、定期的に「塗り替え」を行うことで、外壁材の寿命を延ばそう。
- 築35年頃になると「張り替え」、「重ね張り(カバー工法)」の検討タイミング。
3つの外壁リフォーム
外壁リフォームには、(1) 塗り替え(塗装)、(2) 張り替え、(3) 重ね張り(カバー工法)の3つ方法があります。それぞれの特徴を紹介します。以下の「費用目安」は、30坪の住宅の外壁及び付帯部の塗装費用の目安です(足場・養生・洗浄にかかる費用等は含まず)。
(1) 塗り替え
「塗り替え」とは、今ある既存の外壁材をの上から塗料を塗ること、いわゆる「外壁塗装」です。建物の外壁が健全、もしくは補修可能な場合に行うメンテナンスです。クラックなどがある場合は補修した上で塗り替えを行います。塗装によって、美しい外観を実現しつつ、防水性を回復させるなど、住宅を保護します。
施工費用が安い
使用する塗料によっては長持ちするものもある
外壁が健全か、補修可能な場合に限られる
補修不可能な損傷がある場合は施工できない
(2) 張り替え
「張り替え」とは、今ある外壁材を取り除き、新しい外壁材を取り付けることです。補修不可能な不具合が発生している場合に行う外壁リフォームです。劣化した部分を取り除き、まっさらな状態にすることができます。古い外壁材を撤去したり、処分したりする費用がかかり、工期も比較的長くかかります。
外壁を丸ごと張り替えるので、長く快適に暮らすことができる
内部の防水シートなどもメンテナンスできるので、外壁からの雨漏りを完全に食い止めることができる
施工費用が高く、工期も比較的長い
モルタル壁など塗り壁は、パネルやボードではないため、張り替えることができない
(3) 重ね張り
「重ね張り」とは、今ある外壁材を取り除かず、新しい外壁材を重ねて張る手法で、「カバー工法」と呼ばれます。既存の外壁材の上に重ねるので、古い外壁材を撤去したり、処分したりする費用がかからず、工期も比較的短く済みます。補修不可能な不具合が発生している場合に行う外壁リフォームです。劣化した部分を取り除き、まっさらな状態にすることができます。
「張り替え」に比べると施工費用が安い
「張り替え」と同程度の耐用年数が期待できる
内部の防水シートなどもメンテナンスできるので、外壁からの雨漏りを完全に食い止めることができる
外壁に不具合があり、強度が不足している場合には施工できない
重量のある外壁材の上に「重ね張り」すると重くなりすぎて、耐震性に影響してしまう
カバー工法が増えています
既存の壁の上に新しい外壁材を重ねる重ね張り=カバー工法。
以下のようなメリットの多さから、近年、人気のリフォームになっています。
- 費用と耐用年数のバランスがいい
- 張り替えに比べて解体や、廃材の処理費用をおさえられる
- 手間を省けるので工事期間も短く済む
- 外壁を重ね合わせることで断熱性が高まり、冷暖房費の削減にもつながる
- 外壁を重ね合わせることで防音性が高まり、外部からの音を軽減できる
- 手軽に外観のイメージを変えることができる
- 色の変更しかできない塗装に対し、カバー工法はレンガ調から石積み風に変更するなど、外観を一新できる
外壁材の寿命と3つのリフォーム方法との関係
外壁リフォームの目安は「約10年ごと」と言われますが、外壁材の寿命は下記のように「30年」以上です。なぜ、30年以上の寿命があるのに、10年ごとにメンテナンスしなければならないのでしょう。この理由は、以下の「寿命」は、あくまで定期的にメンテナンスをしてお手入れした場合を前提としているからです。それを怠れば、20年ほどで「寿命」を迎えてしまってもおかしくないのです。3つのリフォーム方法はこのことと関係があります。つまり、定期的なメンテナンスで寿命を延ばすのが「塗り替え」。価格は他の2つに比べて安くなります。かなり痛んでしまったり、寿命に近づいてきたりした外壁材については、「張り替え」や「重ね張り」が必要になるのです。ですので、お家の外壁が今どのような状況かによって、適切な方法は異なってきます。原則として、築30年ぐらいまでは「塗り替え(塗装)」を行って耐用年数を延ばし、外壁の耐用年数である35年ぐらいになったら、状態に合わせて「重ね張り(カバー工法)」か「張り替え」を検討すると良いでしょう。
窯業系サイディングボード | 40年 |
金属系サイディングボード | 40年 |
木質系サイディングボード | 40年 |
樹脂系サイディングボード | 40年 |
タイル | 40年 |
モルタル壁 | 30年 |
ALCボード | 60年 |
コンクリート壁 | 60~100年 |
外壁材については外壁の種類と特徴 (写真あり)でまとめています。
あとどれくらい今のお家に住むか
あなたはあと何年、今のお家に住むことを予定していますか?例えば、あと10年くらいであれば、高い費用をかけて「張り替え」や「重ね張り」をする必要はないでしょう。「塗り替え」で凌ぐのがちょうどいいでしょう。ご子息にお家を譲りたいという場合には、家の状態にもよりますが、「張り替え」や「重ね張り」をして、すっきりとした状態でお譲りするのが親切かもしれません。
最後に:状況に合わせて適切な外壁リフォームを!
外壁リフォームには、費用の安い順に「塗り替え」、「重ね張り(カバー工法)」、「張り替え」の3つの方法があります。今ある壁に塗装する「塗り替え」を定期的に行うことで、お家の寿命を延ばせます。ただし、外壁の崩れや腐食が発生している、サビがひどい、穴が空いているというように、外壁に補修不可能な不具合が生じている場合には、「重ね張り」は「張り替え」を検討しましょう。外壁材の寿命や、あとどのくらい今のお家に住むかなども考慮し、適切なリフォーム方法を選択しましょう。ちなみに、外壁と屋根のリフォームは同時に行うのが良いでしょう。そのことは 屋根+外壁セット塗装でお得 で紹介しています。「外壁がどれくらい傷んでいるかを知りたい」といったご要望や、外壁リフォーム手法についてのご質問などがありましたら、千葉県で活動する「ちいき新聞の外壁塗装」に、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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