初めての外壁塗装
外壁塗装の仕事には資格が必要ありません。つまり、どんな人でも塗装業者になれるのです。ですから知識や技術はさまざま。いい業者もあれば、悪い業者もあります。私たちはこれまで多くの業者や消費者の方々とお話してきました。気付いたのは、あまりにも高額な値段を提示して騙そうとする悪徳業者や、あまりにも安い値段を提示していいかげんな仕事をする手抜き業者が実際に多数存在すること。そして、その原因として外壁塗装に関する消費者の知識不足が存在していることでした。そこで、知識不足を補う記事を用意しました。少しでも塗装に関する知識が身に付き、賢く爽やかな判断ができますように。
なぜ外壁塗装が必要なの?
- 外壁塗装の目的は、見た目の美しさを蘇らせる「美観」と、お家の寿命を長く保つ「保護」の2つ。
- 放っておくと、雨漏り、シロアリなどの被害が発生し、資産価値も落ちてしまう可能性がある。
- そう簡単には雨漏りしたりはしないので、焦らずに状況を確認し、適切なタイミングで外壁塗装をしましょう。
外壁塗装のタイミングを知ろう
- 適切なタイミングで塗装することで、建物の資産価値が守られ、メンテナンス費用を最小限に抑えられる。
- 塗り替えのタイミングは、サイディングの場合「シーリングのヒビ・隙間」、モルタルの場合「チョーキング・クラック」。
- 変色・カビ・コケ・サビ、木部の塗膜浮き剥がれ、雨樋の劣化なども塗り替えのサイン。
外壁塗装の工事の流れは?
- 外装リフォームは、業者選び → 現場調査 → お見積り → 契約 → 工事 → 完成 と進みます。約2~3ヶ月かかります。
- 工事は、準備 → 下地処理 → 塗装 → 確認 の順に進みます。工事期間は約2週間です。
予算別「塗料の種類」まとめ
- 値段が安い順にアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素を用いた定番塗料がある。
- 耐用年数はフッ素が最も長く、シリコン、ウレタン、アクリルの順に短くなる。
- 重要なのは価格と性能のバランス。生涯コスト等も意識して塗料を選ぶと良いでしょう。
1回の費用だけで決めないで!
- 1回あたりの費用が安めで耐久性が短めの塗料(例えばウレタン塗料)を使うと、長く今の住居に住む場合、「生涯コスト」が高くなる。
- 1回あたりの費用が高めで耐久性が長めの塗料(例えばフッ素塗料)を使うと、長く今の住居に住む場合、「生涯コスト」が安くなる。
外壁&屋根 同時リフォームでお得?
- 外壁と屋根を別々にリフォームすると、足場代が2度かかる。両方を一度に済ませれば足場代も1度で済む。
- 外壁・屋根にかかわらず、足場を利用してその他のリフォームも合わせて行いましょう。
同じ塗料なのになぜ値段が違うの?
- 同じ塗料名でも、塗料の「中身」によって値段に差が付くことがあり、「シリコン塗料」など、名前だけでは判断できない部分がある。
- 同じ塗料でも塗料を薄める「溶剤」にシンナーを使った油性塗料の方が、水を使った水性塗料よりも耐久性や防汚性などで勝り、値段は高くなる。
- 塗料をそのまま使う「1液型」よりも、硬化剤を混ぜて使う「2液材」の方が耐久性に優れ、値段は高くなる。
- 塗料の「樹脂含有量」や「希釈率」によってもその性能や値段に差が付く。
かかる費用の内訳-足場・付帯部とは?
- 外装リフォームにかかる費用は①材料費、②足場代、③人件費、④運営費。
- 一般的な見積書に載るのは①外壁、②屋根、③付帯部、④足場、⑤その他。
- 費用は外壁塗装代が全体の約45%、屋根塗装代が約20%、付帯部塗装代が約15%、足場設置代が約15%、その他が5%程度。
外壁の種類-サイディング・モルタル etc
- 外壁の作り方として①乾式工法と②湿式工法がある。
- ①乾式工法では板状のパネルを貼り付けて外壁を作る。その代表がサイディング壁。その手軽さなどから現在、外壁材の主流となっている。中でも窯業サイディング壁は新築戸建て住宅の約7割を占める。
- ②湿式工法では左官職人が壁をコテやローラーで塗っていく。日本の伝統的な手法。その代表であるモルタル壁は高級感や味わいのある仕上がり。
屋根の種類-瓦・コロニアル etc
- 日本では「スレート系(カラーベスト・コロニアル屋根)」が最も採用されており、軽量で地震にも強く、コストパフォーマンスも高い。塗装目安は10年前後。
- 和式の瓦屋根など、重くて地震に弱い「粘土系」や「セメント系」の屋根を軽量の屋根へ葺き替える場合、補助金が支給される自治体も多い。
3種の外壁リフォーム-カバー工法とは?
- 外壁リフォームの方法は「塗り替え」、「張り替え」、「重ね張り(カバー工法)」の3つ。
- 費用は「塗り替え」 < 「重ね張り」 < 「張り替え」。
- 築30年までは、定期的に「塗り替え」を行うことで、外壁材の寿命を延ばそう。
- 築35年頃になると「張り替え」、「重ね張り(カバー工法)」の検討タイミング。
3種の屋根リフォーム‐葺き替えとは?
- 屋根リフォームの方法は費用の安い順に「塗装」、「カバー」、「葺き替え」の3つ。
- 屋根の多くは、10年ごとに塗装を行うことで良い状態を保ちつつ、新築から30年を目安にカバー(もしくは葺き替え)を行って新しい屋根にするのが一般的。
- 瓦屋根など重量のある屋根は、塗装の必要はないが、30年も経てば葺き替えが必要になる。耐震性を強化するために、軽量の屋根への葺き替えが推奨される。
相見積もりの重要性とメリット
- 相見積もりによって複数の業者の比較ができる。
- 後悔しない外装リフォームのために、相見積もりがお勧め。
- 相見積もりによって知識も身に付く。お家の塗装工事「相場」や、本当に必要なリフォームが見えてくる。
- 相見積もり数は信頼できる業者が見つかるまで。3社以上がお勧めです。
見積書で失敗しないために
- 良い見積もり書
- 下地処理の項目が見積もり書に入っている
- 塗り回数・塗料缶数・塗装面積・単価が明示されている
- 塗料名・塗料メーカー名が明示されている
- 付帯部について具体的に記載されている
- 保証についての記載がある
- 支払い方法について明記されており、全額前払いでない
- 悪い見積もり書
- 項目が「一式」でまとめられている
- 作業内容が不明瞭(例えば下地処理や塗り回数についての記載がない)
- 見積額の根拠となる単価と単位の記載がない
- 塗料名・塗料メーカー名が明示されていない
- 値引き額や安さが強調されていて信憑性に欠ける
- 保証について記載がない
- 支払いが全額前払い
外壁塗装のアフターフォロー・保証
- 技術に自信がある業者は保証が用意されていることが多い。保証内容や保証期間は業者によって異なる。
- 「保証の対象外だと後から分かった」ということを避けるため保証内容の事前確認を!
- 保証の対象は「工事に不良があった場合」に限られ、経年劣化など工事不良以外で生じた不具合は保証の対象外であることが多い。
- 「長すぎる保証期間」にも注意が必要。
- アフターフォローの口約束は厳禁!保証書など書類で残しましょう。
- 業者が倒産した場合に保証してもらえない「自社保証」よりも「団体保証」が望ましい。
失敗しない色選び
- 色変えできない近隣住宅や自然、窓枠、玄関ドア、お庭などを考慮して色を決めましょう。
- 完成イメージを言葉にして表現し、家族や業者に伝えましょう。
- 色見本サンプルは屋外でチェックし、少し薄めの色を選びましょう。
- 仕上がりをより明確にイメージするために、大きな色見本、3Dカラーシミュレーション、ためし塗りのいずれかでは確認したい。
- ①ホワイト・クリーム・ベージュ系、②ブラック・グレー系、③ツートン系、④カラフル系、いずれにするか決めましょう。人気カラーはホワイト・クリーム・ベージュ系。
高性能塗料 紹介します!
- 高性能塗料として、フッ素塗料、断熱塗料、光触媒塗料、無機有機ハイブリッド塗料、弾性塗料が挙げられる。
- 高性能塗料はいずれも高価だが、耐久性が高いため、長い目で見ればコストを抑えられる可能性が高い。
- 塗料以外の劣化が原因で塗料の耐久年数より早く塗り替えが必要なこともある。
塗装業者の種類‐失敗しない業者選び
- 優れた塗装会社は、知識・技術があり、価格も適切。ただし、ピンきりがある。
- リフォーム会社には家全体を相談できる。
- リフォーム会社、ハウスメーカー、営業会社は塗装を外注することが多く費用も割高。
- 焦らずに信頼できる業者が見つかるまで「相見積もり」で業者を探そう。
補助金を使った外装リフォーム
- 「住宅リフォーム全般に対する補助・助成」を行っている市町村は千葉県内で約半数。外壁や屋根のリフォームも対象になるが、支給額は小さめ。
- 「耐震化リフォームに対する補助・助成」はほとんどの市町村で行われている。古めのお家の屋根を軽量化するリフォームなどに限られており、対象は限定的だが支給額は大きめ。
- 募集期間や募集人数に限りがあるので、役所に問い合せるなどして適切なタイミングと方法で申請しよう。
火災保険が外壁/屋根塗装に使えます
- 保険の種類や内容を確認しましょう。
- 風災などの自然災害も火災保険の対象。
- 保険会社は損害鑑定人の調査報告をもとに保険認定するか否かを決める。損害鑑定人は保険申請書類をもとに調査する。保険申請書類は自身でも塗装業者でも記入できる。
ちいき新聞の外壁塗装とは?
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フォームからのお問い合わせの場合でも、「お問い合わせ → 即紹介」ではなく、ご希望にマッチする業者を見つけるためにお電話にて詳しい状況やご要望をお聞きしています。お電話での了解のないまま業者を紹介することはありません。 お聞きすること 1⃣塗装の予定 (1ヶ月先・半年先など) 2⃣住居形態 3⃣築年数 4⃣塗装経験 5⃣面積 6⃣壁/屋根の種類 7⃣住所 8⃣名前 9⃣電話可能時間帯 など
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