ベランダ・バルコニー

ベランダとは、建物から突き出した縁の中で庇のあるものを言います。一方、バルコニーは、同じく建物から突き出したものの中で屋根のない平らなスペースで、かつ、2階以上にあるものを言います（下階の屋根を利用したものは「ルーフバルコニー」と呼ばれます）。ちなみに、テラスは1階から突き出したもの（主に屋根のないもの）を言います。

ベランダやバルコニーは雨が直接入るため、雨漏りや老朽化が起こりやすい場所ですので、防水工事が必要です。一般的な防水工事では、下地の上に「防水層」を作り、その上に「トップコート」を塗ることです。「防水層」を作る方法として、FRP防水やウレタン防水が主流になっています（屋上の床であれば、アスファルト防水もあります）。主にグレー色の塗料が塗られているのを見かけたことがあると思いますが、そのグレーの塗装が仕上げ材の「トップコート」です（トップコートにはグレー以外の色もあります）。

ベランダやバルコニーのメンテナンスを行わないでいると塗膜のひび割れや剥がれが起こり、さらに放置を続けると雨漏りや老朽化の原因になります。トップコートが剥がれているだけか、その下地の防水層まで損傷しているかによって、修理内容が変わってきます。劣化が進む前にしっかりメンテナンスを行えば、結果的に修繕費を抑えられるでしょう。

ちなみに、防水層の耐用年数は10～15年前後が一般的。トップコートは通常、5年程度の頻度で塗装が必要です。