メーカー保証

塗装におけるメーカー保証（めーかーほしょう）とは、施工で使用された塗料のメーカーが賠償の責任を負う保証のことです。

多くの場合、塗料メーカーは保証を行ってきませんでした。一般的に、塗料メーカーは塗料店に塗料を卸し、塗料店が施工業者に塗料を販売しているため、塗料メーカー自身はどの業者が自社の塗料をどれだけ使用しているか把握していませんでした。また、有料な塗料でも施工業者がミスや手抜きをしてしまうと、塗料の性能がはっきされません。これらの理由から保証を行うことが難しかったのです。

ところが、塗料店を挟まずに施工業者に直接塗料を卸すアステックペイントのような塗料メーカーも出てきました。この方式であれば、自社塗料の使用業者や使用量を把握することができます。このような塗料メーカーは、技術講習会を開催して、基準をクリアした業者に技術認定書を発行することで、認定業者のみに施工を許す認定施工店制度を採用しています。

保証の範囲は基本的に塗料に不良があった場合に限られ、その場合はメーカーが塗り直しなどを保証します。

ちなみに、外装リフォーム工事においては、業者自身による保証（自社保証）もあります。しかし、自社保証の場合、会社が倒産してしまった場合、保証を受けることができません。そのため、（塗装業者が加盟している）団体や組合による保証（団体保証・組合保証）が用意されているケースもあります。