防水シート

防水シート（ぼうすいしーと）とは、防水性能を向上させ、雨漏りを防ぐことを目的にした、外壁材や屋根材の下に敷かれたシート状の防水層。外壁材や屋根材では雨を完全に防ぐことは難しいので防水シートが用いられます。屋根の防水シートはルーフィングと呼ばれます。

日本は湿気の高い国であり、梅雨や台風などもあって降雨量の多い国です。日本の建物の主な材料は木材ですが、木はこの湿度や雨に弱く、建物に雨が侵入すると木が腐っていきます。

ほとんどの雨水は外壁材や屋根材の表面で流れ落ち、建物の内部に侵入することはありません。しかし、外壁や屋根にひび割れなど、隙間があった場合には、外壁材や屋根材の裏に水分が入り込む場合があります。防水シートはこれらの防ぎきれなかった雨水や内部の結露水が、さらに内部まで達しないようにする役割を持ちます。

▼ 主な防水シートの種類

1．透湿防水シート：白っぽい色で、メーカー名などが印字されていることが多く、サイディングなどの下地に多く使用されています。湿気は通しますが、雨は通しません。湿気は通すので結露もある程度は防いでくれます。似たものとして、空気と湿気を通さない防湿気密シートがありますが、これは室内側に用いられます。

2．アスファルトフェルト：黒・グレー・褐色。フェルトにアスファルトをしみこませた防水材料。屋根やビルの屋上・ベランダ・モルタル壁などの下地に多く使用されています。雨も湿気も通しません。