塗り替え・屋根塗装

屋根の塗り替え（ぬりかえ）とは、今ある屋根材を補修し、その上から塗料を塗ることです。屋根塗装。塗装によって、美しい外観を実現しつつ、防水性を回復させるなど、住宅を保護します。

屋根のリフォーム工法の1つで、葺き替えやカバー工法に比べて費用は比較的安く抑えることができます。80㎡の屋根塗装にかかる費用は、塗料にもよりますが、おおよそ20～30万円前後です（足場・養生・洗浄にかかる費用等は含みません）。

耐久年数は塗料や環境によって異なりますが、おおよそ10年程度。塗装しなければ、紫外線や熱や風による屋根材の劣化が早まり、崩れやすくなったり、錆びたり、腐食したりして、雨漏りを発生させる原因となるでしょう。

塗装を10年ごとに繰り返し行っても、屋根材が寿命を迎えたり、屋根材の痛みが表面・下地材まで及んでしまっていると、塗装だけではどうにもならず、葺き替えやカバー工法が必要になります。

なお、寿命や劣化状況にかかわらず、塗装自体が不向きな屋根材もあります。スレート系、金属系、セメント系は塗装可能。日本瓦は基本的に塗り替えができません。

新築で購入した住宅がスレート系の屋根だった場合、購入後10年経った頃に屋根塗装を行い、更に10年経った頃に再度塗装を行い、更に10年経った頃にカバー工法を行うのが一般的でしょう。ただし、損傷が激しかった場合、葺き替えが必要な場合もあります。