ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板（ガルバリウムコウハン）とは、芯材となる鉄を板状に薄く引きのばした金属板（板金）に、アルミ・亜鉛・シリコンで構成されたメッキが施された鋼板。ガルバ。安くて軽くて丈夫であることから近年普及した人気の金属系の屋根材で、外壁や雨樋など屋根以外にも使われ外装には欠かせない素材になっています。

メッキに使われているアルミの耐食性と、亜鉛の犠牲防食作用（腐食させない作用）によって、トタンより5倍程度も錆びにくいとされており、たとえば、海近くの住宅にも人気の屋根材です。

また、メンテナンスも長期間に渡って必要がなく、その期間は素材や環境にもよりますが、一般的には30年ほどとされています。

さらに、金属系の屋根は一般的には熱に弱いとされる中で、ガルバリウム鋼板は遮熱性にも優れており、太陽光を反射する力が強いため、夏の屋内の温度が高くなりにくいのも強みです。

デザインの自由度も高く、様々な形状、豊富なカラーを揃えています。

上記の特長に加え、金属系屋根の最大の強みである「軽さ」も兼ね揃えています。重さは瓦屋根のおおよそ10分の1。重量のある瓦屋根やセメント系の屋根を、耐震性強化のためにガルバリウム鋼板に葺き替えて軽量化する工事が全国各地で進んでいます（耐震性強化・屋根軽量化に対して補助金を支給する自治体も多く存在します。）。スレート屋根と比べても重さが半分以下なこともあり、スレート屋根の上にガルバリウム鋼板を重ね葺く（カバー工法）ことも。

ニチハ・アイジー工業・日新総合建材・中山化成などのメーカーがガルバリウム鋼板を取り扱っています。

成分が同じで混合比がわずかに異なる屋根材にジンカリウム鋼板があります。