破風

破風（はふ）とは屋根の妻側部分に取り付ける山形・板状の部材です。破風板（はふいた）。切妻屋根の端には必然的に付いています。

破風の役割は第一に「防風・防水」です。漢字で「風を破る板」と書くように、屋根に下からや横から風が侵入してくるのを防ぎます。また、横殴りの激しい雨の吹き込みも防止してくれます。

破風は「防火」という役割も担っています。住宅火災は基本的に下から上に延焼します。屋根裏は防火性が弱いので、窓から炎が上がった場合、破風がなければ炎はあっという間に軒まで達して一気に延焼するでしょう。

何もなければ20～30年と長持ちしやすい破風ですが、風雨や紫外線、台風などの影響を受け、時に割れたり、剥がれたり、落下したりする可能性もあります。劣化状況に応じて、塗りなおしたり、板金材を貼ったりして、雨漏りの対策を行います。