屋根

屋根・家根(やね)とは、日光や風雨などから建物を防ぐ建物の最上部の覆い。
▼主な屋根形状の種類は以下の通りです。
1.片流れ(かたながれ)
:屋根が棟から軒まで一方にだけ傾斜している屋根
2.切妻(きりづま)
:本を開いた時の「へ」の字なりにした2方に傾斜している屋根
3.方形(ほうぎょう)
:四方から中央の一点に集まる四角錐のような屋根
4.入母屋(いりもや)
:上部が2方傾斜の切妻屋根、下部が4面勾配の寄棟屋根のようになっている屋根
5.陸屋根(ろくやね)
:屋根勾配のないフラットな屋根
6.寄棟(よせむね)
:屋根の四面が勾配屋根で形づくられているもの
▼主な屋根材の種類は以下の通りです。
1.粘土系
:粘土を使った焼き物の屋根材。いわゆる日本瓦・和瓦で、重量あり
2.スレート系
:セメントに繊維材料を混ぜて強化した薄い板の軽い素材。カラーベスト・コロニアルという商品名で呼ばれることも
3.セメント系
:セメントと砂を1対2~3の割合で混ぜたモルタルを、型に入れて形成したもので重量あり
4.金属系
:亜鉛メッキ鋼板「トタン」は最も安くて軽い経済的な屋根材
▼屋根のメンテナンス
屋根は日光や風雨に直接さらされるので、外壁に比べて劣化しやすいものです。屋根のメンテナンスは家の寿命を伸ばすことにつながります。屋根のメンテナンス方法には、屋根を塗り替える「塗装」、新しい屋根材に取り替える「葺き替え」、現状の外壁材の上に新しい屋根材を重ね葺きする「カバー工法」があります。
屋根塗装は、一般的に、①足場仮設・養生、②洗浄、③下地補修、④塗装(3回塗り)、⑤縁切り、⑥足場解体の順に進みます。⑤縁切りは、水の通り道を確保する工程のことで、スレート屋根などに必要となる。縁切りしないと、重ね目の隙間が塗膜で塞がってしまい屋根内部に雨水が浸入して雨漏りなどの原因になります。